卵の賞味期限はどれくらいですか?
時期により異なりますが、卵の賞味期限は安心して「生食」できる期限を表示しています。サルモネラ菌の増殖が起こらない期間は卵の保存温度によって決まります。英国のハンフリー博士の研究に基づいて算出され、家庭で冷蔵保存する7日間を加えたものです。
夏期(7~9月)が産卵後16日以内、春秋期(4~6月、10~11月)が産卵後25日以内、冬季(12~3月)が産卵後57日以内とされています。
賞味期限内の卵を割ってみたら血が混ざっていました。品質に問題はないでしょうか?
血が混ざった卵は、鶏に何らかのストレス(大きな音など鶏が驚くようなこと)が一時的に加わった場合に卵巣や輸卵管の毛細血管が破れそこから流れ出たごく少量の血液が卵黄膜に付着してできるものです。食用として血の部分を除いて生食しても問題ありませんが、そのままで気持ち悪いようでしたら加熱して食べてください。
ゆで卵を作るときふくらんでいる側に画鋲や安全ピンで穴をあけてから茹でると殻にヒビが入らず剥きやすいと聞きましたが本当ですか?
本当です。卵殻膜(卵殻の内側にある膜)と茹で上がった卵白との間に、水が入るため殻がむき易くなると考えられています。
卵を保存するときなぜ尖ったほうを下にするのですか?
とがった方(鋭部)を下にして保存する理由は2つあります。1つは丸い方(鈍部)よりも鋭部の方が卵殻の強度があること、(卵は通常鋭部から産み落とされますのでこの為強いのかも知れません)。もう1つは鈍部には「気室」があり、こちらを下にすると卵黄と気室内の空気が触れ易くなって細菌が入り込む可能性が高くなるからです。
家庭では卵は洗わないほうが良いのですか?
卵のほとんどはGPセンター(洗卵選別包装施設)というところでお湯(30℃以上で卵温より5℃以上高いこと)で洗卵してから出荷されています。しかし、汚れが殻の表面に残っていることがあり、それを気にして再度洗う人もいますが、洗うと気孔という殻にある穴から雑菌が水と一緒に卵の中に入ったりしてしまいます。できれば目に付くような汚れは洗わずに拭き取ったほうが鮮度を保てます。
卵の保存方法で冷蔵庫よりも常温のほうが長持ちすると聞きましたがどちらでしょうか?
細菌、特にサルモネラ菌汚染の関係から安定的に10℃以下に保存されていれば長期保存できるという報告があります。一般的な日本人の食生活(生食文化)の観点から冷蔵庫での保存をお薦めします。食品衛生法でも生食用殻付卵は10℃以下で保存することが望ましいと定められています。
卵は賞味期限を過ぎたら食べられないの?
卵の賞味期限は「安心して生食できる」期間です。期限を過ぎた卵は加熱調理(70℃1分以上、他の食材と混じる場合は75℃1分以上)して食べて下さい。但し保存(常温保存等)の状態によっては腐敗確認し廃棄した方が安心です。
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